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2020/11/16 08:49

中国経済指標をにらんだ展開に、主要指数の新規採用銘柄にも注目 無料記事

◆週明け16日の香港マーケットは、中国の経済指標をにらんだ展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.4%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.0%高で引けた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を懸念した売りがひとまず一巡し、ワクチン普及が追い風となる景気敏感株に買いが入っている。
 一方、13日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.9%安と4日続落。米中対立激化への警戒感が強まった。トランプ米大統領は12日、米国の投資家が中国人民解放軍と関連のある企業に投資することを禁ずる大統領令に署名している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは、先週末の米株高を受けて買い先行のスタートとなる可能性が高いものの、その後は朝方に発表される中国の経済指標をにらんだ展開となろう。日本時間の午前11時ごろ、10月の小売売上高、鉱工業生産、1〜10月の都市部固定資産投資が発表される。市場予想では、小売売上高や固定資産投資で伸びが加速する見通し。先ごろ発表された10月の金融統計がさえない内容だっただけに、中国の景気動向に注目が集まる状況だ。
 一方、先週末13日の大引け後、四半期ごとに行われる主要指数の構成銘柄入れ替えが発表された。ハンセン指数に百威亜太HD(バドワイザー・ブルーイング・カンパニーAPAC:1876/HK)、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)、美団(メイトゥアン:3690/HK)が採用される半面、太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)の除外が決まっている(入れ替えは12月7日に発効)。ほか、中国本土株指数(旧H株指数)には、阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)など9銘柄の組み入れが決まった。新規採用銘柄には、インデックスファンドによる組み入れ需要を見込んだ買いが入りそうだ。


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