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2020/10/22 09:10

内外の政策見極めで神経質な値動きか、業績動向で選別物色も 無料記事

◆22日の香港マーケットは、内外の政策動向見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安とそろって反落した。米追加経済対策を巡る見方が交錯し、投資家の慎重姿勢が強まる展開。ムニューシン米財務長官と野党・民主党のペロシ米下院議長が20日に開いた協議は「前進がみられた」と伝わり、経済対策の成立期待で買い先行したものの、その後、「早期合意の可能性は薄い」と報じられ、指数はマイナスに転じている。ペロシ議長は21日、「議会通過は大統領選後になる」との見通しを示した。
 一方、21日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.1%安と小反落。欧米で新型コロナウイルス感染の再拡大に歯止めがかからず、中国経済に悪影響が及ぶと不安視された。資金流出も警戒。中国・香港間の相互取引スキームを通じた20日の売買では、香港経由の上海株売買が今月に入り初めて売り越しに転じた。21日は上海・深セン両市場で売り越しとなっている。ただ、中国の政策に対する期待感は根強く、下値は限定された。朝方は小高く推移する場面もみられている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。重要会議である第19期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)の開催を週明け26日に控えて政策期待は根強いものの、同時に、政策の内容を見極めたいとするスタンスも高まる状況だ。主要企業の四半期決算発表が始まるなか、目先は業績動向に着目した物色となろう。本日は、中国電信(728/HK)や国薬HD(1099/HK)などが四半期決算を報告する。前日引け後に公表された1〜9月期決算では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が10%増益だった。


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