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2020/11/26 08:54

もみ合いか、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆26日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中でもみ合う展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.6%安と3日ぶりに反落したものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%高と3日続伸し、9月2日以来、約2カ月半ぶりに史上最高値を更新した。NYダウは前日に、史上初めて3万ドルの大台を突破。目先の達成感が意識される中で、利食い売りに押された。雇用情勢の悪化もマイナス。米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は、予想に反し2週連続で増加した。経済活動の落ち込みが連想され、景気敏感株の売り材料になっている。他方、循環物色の流れは強まり、ハイテク株には買いが継続した。
 一方、25日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.2%安と続落。新型コロナウイルス再流行が警戒された。欧米では感染再拡大に歯止めがかからず、複数の国や地域で行動規制が強められている。中国でも上海、天津、内モンゴルなどで新規感染者が相次ぎ確認された。また、社債の債務不履行(デフォルト)が相次いでいることも不安視されている。中国では先ごろ、遼寧省政府系企業の華晨汽車集団が約65億人民元(約1000億円)規模のデフォルトが生じたと発表。同集団は今月20日に破産手続きに入った。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてもみ合う展開か。米ハイテク株高や原油上昇(WTI原油先物は1.8%高で4日続伸)など好材料がある半面、新型コロナ感染拡大による足元景気の下押し懸念など不安材料もくすぶる状況だ。


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