◆17日の香港マーケットは、世界景気の回復期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
　外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比1.6％高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8％高とそろって続伸した。NYダウは今年2月以来、約9カ月ぶりに史上最高値を更新している。新型コロナウイルスワクチンの普及で、経済活動が正常化するとの見方が強まり、景気敏感株を中心に買いが広がった。米モデルナは16日、「ワクチンの臨床試験で94.5％の有効性が示された」と発表。先週9日には、米ファイザーと独バイオNテックが共同開発したワクチンの高い有効性が確認できたことが明らかにされている。欧州市場でも主要株価指数が軒並み上昇した。
　一方、16日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.1％高と5日ぶりに反発。中国経済指標の内容が好感された。寄り付き後に発表された10月経済指標では、鉱工業生産、固定資産投資が市場予想を上回り、小売売上高は予想は下回ったものの9月実績は上回っている。非鉄株など景気動向に敏感な銘柄群に買いが集まった。
　こうした中、本日の香港・本土マーケットは、海外株高の流れを継いでしっかりとした値動きとなろう。コロナワクチンの普及により、世界景気の回復期待が高まっている。


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