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2021/01/19 09:04

前日の好地合い継いでしっかりか、高値警戒で上値の重さも 無料記事

◆19日の香港マーケットは、前日の好地合いを継いでしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境にはやや気がかりな要素がある。米国では19日、次期米財務長官に指名されたイエレン前米連邦準備理事会(FRB)議長の指名承認・公聴会が開かれる予定だ。また、20日はバイデン次期米大統領の就任式が行われる。大統領就任式を巡っては、トランプ氏支持者の抗議行動が過激化することを警戒し、全米50州と首都ワシントンで厳戒態勢が敷かれている状況だ。なお、昨夜の米株市場は、キング牧師誕生日の祝日で株や債券など全市場が休場。場が開いていた欧州市場では、主要株価指数が小動きだった。
 一方、中国国内の環境は良好。18日午前に公表された2020年の国内総生産(GDP)成長率は、市場予想(2.1%)を上回る前年比2.3%で着地した。主要国でプラス成長を唯一確保したとみられる。また、第4四半期(10〜12月)のGDP成長率は前年同期比6.5%。市場予想(6.2%)以上に前四半期(4.9%)から加速した。四半期ベースとしては、コロナ禍前の水準を回復している(2年ぶりの高水準)。前日のマーケットでは、本土と香港の主要株価指数がそろって上昇した。
 こうした中、本日の本土・香港マーケットは前日の好地合いを継いでしっかりとした展開となろう。香港市場にとっては、本土マネーの流入継続も引き続き材料視されそうだ。中国本土との相互取引スキームを通じた買い越し額は、今年に入り連日で大台の100億香港ドルを超える大幅買い越し。18日の取引では、買い越し額が約230億香港ドルに達し、過去最高記録を更新した。ただ、海外情勢の不透明感や、このところの上昇基調を受けた売り圧力などで、買い一巡後は上値の重さが意識されることもあろう。昨日は、ハンセン指数が約1年ぶりの高値水準を切り上げ、上海総合指数は約5年ぶりの水準で高止まりしている。


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