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2020/11/27 08:50

神経質な値動きか、中国指標に注目 無料記事

◆27日の香港マーケットは、中国指標に左右される展開となろう。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜は米国市場が感謝祭の祝日で休場となる中、場が開いていた欧州市場では、主要株価指数が軒並み下落した。ロンドン原油市場では、北海ブレント先物が大きく売られている。また、日本時間27日朝方、時間外取引のNYダウ先物やWTI原油先物は安く推移する状況だ。新規の取引材料には乏しく、足元の新型コロナウイルス感染再流行に対する警戒感がくすぶっている。
 一方、26日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.2%高と3日ぶり反発。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給が支えとなった。人民銀は26日、リバースレポを通じ期日到来分との差し引きで100億人民元の資金を市中に供給。資金供給は小幅ながら4日連続となっている。ただ、中国の大手企業で、社債の債務不履行(デフォルト)が相次いでいることは重し。指数は安く推移する場面もあった。
 なお本日は取引時間中(日本時間10時半ごろ)に、中国で10月の工業企業利益が公表される。また、週明け30日には11月の製造業PMIが発表される予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。内外に特段の買い材料が見られない中、中国指標に左右される展開となろう。上述した工業企業利益に関しては、9月分の増加率が10.1%増にとどまり、伸びは8月の19.1%から大幅に鈍化している。


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