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2020/11/02 09:07

売り先行か、欧米の新型コロナ感染急拡大を懸念 無料記事

◆週明け2日の香港マーケットは、欧米の新型コロナ感染急拡大を懸念する展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.6%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.5%安とそろって反落した。新型コロナウイルス感染の再拡大に歯止めがかからず、景気先行きの警戒感が一段と高まっている。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば、米国で10月29日の新規感染者数が再び8万人を突破し、過去最多を更新した(最新の統計では、11月1日に10万人を突破)。また、米大統領選を11月3日に控え、投開票が混乱するとの不安も投資家の慎重スタンスにつながっている。
 一方、30日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.5%安と4日ぶりに反落。欧米の新型コロナ再流行がマイナスだ。世界経済の回復遅れが中国にも飛び火すると警戒されている。
 他方、10月31日に発表された10月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・公表)は51.4となり、予想(51.3)ほどではなかったものの、前月(51.5)から低下した。なお本日(11月2日)は、民間集計の財新中国製造業PMIが報告される。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられる展開か。欧米では新型コロナ感染が再び急拡大している。世界景気の先行き不安が引き続き投資家心理の重しとなろう。10月30日引け後に大手行が集中して決算報告し、最大手の中国工商銀行(1398/HK)が9%減益で不良債権比率も悪化するなど、軒並みさえない内容だったことも嫌気されそうだ。


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