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2020/11/23 09:01

上値の重い展開か、新型コロナ感染拡大を不安視 無料記事

◆週明け23日の香港マーケットは、新型コロナ感染拡大で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%安とそろって反落した。新型コロナウイルス感染再拡大による行動制限強化の動きを警戒。米国で1日当たり感染者数が過去最高水準で推移する中、カリフォルニア州は19日、夜間外出禁止令を発動した。同様に、行動制限を強化する州や都市が相次いでいる。米経済の停滞が懸念される状況だ。
 一方、20日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.4%高と3日続伸。約2カ月半ぶりの高値水準を回復した。中国の政策に対する期待感が持続。18日の国務院(内閣に相当)・常務会議では、自動車などを対象とする消費拡大策を強化する方針が確認されている。自動車株を中心に、家電や食品飲料など消費関連株の物色が続いた。
 なお、香港政府は21日、域内の新型コロナ感染者を新たに43人確認したと発表。これは過去3カ月余りで最多となる。また中国国家衛生健康委員会は、20日に中国本土で新たに16人の感染者が確認されたことを明らかにした。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米国などで経済活動正常化の動きが滞りつつあることを不安視しそうだ。足もとの世界景気鈍化が懸念される。ただ、中国の政策に対する期待感は根強く、下値を拾う動きは続きそうだ。


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