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2020/10/27 08:59

売り先行か、内外環境に不透明感 無料記事

◆連休明け27日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で売り先行する展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比2.3%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6%安と3日ぶりに反落した。新型コロナウイルス感染拡大がマイナス。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は25日、コロナ感染者の急増により「北半球の一部の国は危険な時を迎えている」と警告した。米国の新規感染者数は週末、2日続けて過去最多を更新。感染拡大が止まらない欧州では、スペイン全土が夜間外出を禁止し、イタリアなども規制強化に乗り出している。また、米追加経済対策を巡り、与野党協議が依然として難航していることも重しとなった。
 一方、26日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.8%安と4日続落。約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。景気不安がくすぶる。欧米のコロナ感染拡大で、世界経済回復の期待が後退している。7〜9月期決算の増益率が鈍化し、予想を下回った白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4%超下落したことも投資家心理の重しとなった。また、重要会議である第19期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)が26日スタートするなか、政策期待は高まるものの、会議の内容を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因として意識されている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、内外環境の不透明感が投資家の慎重スタンスを強めさせよう。主要企業の業績発表が本格化する中、目先は業績動向に着目した物色か。本日は、万洲国際(288/HK)や華能国際電力(902/HK)、安徽海螺水泥(914/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、新華人寿保険(1336/HK)、北京汽車(1958/HK)、中国国際海運集装箱(2039/HK)、中国平安保険(2318/HK)、中国アルミ(2600/HK)などが四半期決算を報告する。


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