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2020/12/24 08:56

原油高手がかりに買い先行か、クリスマス休暇を前に模様眺めも 無料記事

◆24日の香港マーケットは、クリスマス休暇を前に動意を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と反発した。前日に最高値を更新したハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.3%安と反落したが、大きく売り込む動きにはなっていない。
 新型コロナウイルスワクチンの普及期待が相場を支えた。米ファイザーは23日、独製薬会社と共同開発したワクチンに関し、1億回分の追加供給で米政府と合意したと発表。これまでの契約分と米モデルナから調達する分をあわせれば、4億回分を確保したことになる。景気持ち直しにつながると好感され、景気敏感株が上昇。原油高を手がかりに、エネルギー株も買われた。半面、米10年債利回りの上昇を嫌気し、高PER(株価収益率)のハイテク株は売られている。
 なお、この日公表された米経済指標はまちまちの内容。米労働省が23日発表した新規失業保険申請件数(週間)は、前週から予想以上に減少した。半面、11月の個人消費は0.4%減となり、4月以来のマイナスとなっている。
 一方、23日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.8%高と反発。経済支援策を期待した買いが先行した。来年から始まる中国の第14次5カ年計画(2021〜25年)を見据え、政策の恩恵を受けやすい銘柄群が物色された。新5カ年計画では、科学技術力の強化や内需の拡大が主要なテーマに挙げられている。また、商務部の高峰・報道官は今月10日、消費の回復を促すため、年末から年始にかけて一連の消費促進活動を展開すると述べている。
 なお、香港市場は本日、クリスマス休暇で半日立ち会い。あす25日は終日休場となる。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として動意薄の展開か。原油高(昨夜のWTI原油先物は2.3%高と急反発)を好感し買い先行しそうだが、上述したように、クリスマス休暇を前に積極的な売場が手控えられそうだ。本土マーケットに関しては、引き続き経済支援策を手がかりにした物色が続くと予想する。


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