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2021/01/07 09:03

上値の重い展開か、対中制裁の余波を不安視 無料記事

◆7日の香港マーケットは、対中制裁の余波が警戒される中で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には好悪材料が入り混じる。プラス材料としては、商品市況高が挙げられる。昨夜のロンドン金属市場(LME)では、アルミや銅など主要商品が軒並み上昇した。なかでも銅先物は一時、2013年2月以来の高値を付けている。また、WTI原油先物は1.4%高と続伸。一時は昨年2月以来の高値水準に達した。
 半面、米国による対中制裁の余波は警戒される。外電は昨夜、「米政府は、米国人の投資を禁止するブラックリスト(人民解放軍が所有、または支配していると見なされる中国企業への投資を禁止する大統領令を受けたもの)に、中国の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)と騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)を追加することを検討中」と匿名の関係者の話として報じた。
 なお、米株市場の動きはほぼ中立と言える。昨夜のマーケットでは、主要指標のNYダウが前日比1.4%高と続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%安と反落した。バイデン次期大統領の政権運営に影響を与えるジョージア州の上院決選投票では、民主党の優勢が伝えられている。バイデン氏が掲げる政策スタンスでは、大規模な財政出動が期待できる半面、巨大IT企業などには増税の可能も高い。景気敏感株は買われたが、アップルやアマゾンなど主力ハイテク株は売られた。
 一方、中国国内の環境は良好。人民元相場の先高観が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)は6日、人民元レートの対米ドル基準値を約2年7カ月ぶりの元高水準に設定した。上海外国為替市場では、今月に入り人民元高が加速している。市場では、「当局は人民元高を容認している」との見方も広がった。通貨高を背景としや資金流入や、人民元資産の価値上昇が意識されている。
 こうした中、本日の本土・香港マーケットは全体として上値の重い展開か。商品市況高や人民元高進行などは好感されそうだが、米国による対中制裁の余波が警戒される。また、昨日は上海総合指数が約2年11カ月ぶり、ハンセン指数が約11カ月ぶりの高値水準を切り上げていることもあり、売り圧力が高まっていることにも留意したい。


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