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2020/10/28 09:13

神経質な値動きか、欧米の新型コロナ感染再拡大を懸念 無料記事

◆28日の香港マーケットは、欧米の新型コロナ懸念で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には依然として不透明感がくすぶる。昨夜の米株市場は、一部企業の決算期待が支えとなったものの、全体としては上値の重い展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.8%安と3日続落し、約1カ月ぶりの安値を付けている(ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%高と反発)。新型コロナウイルスの感染再拡大が引き続き売り材料視された。米メディアは27日、米国中西部で新規感染者数や入院者数が過去最多を更新したと報道。景気先行きが不安視されている。また、10月の米消費者信頼感指数は上昇予想に反し、前月から低下したこともマイナス材料だ。他方、引け後に決算発表を予定するマイクロソフトに買いが入り、ハイテク株全体をけん引している(引け後の決算は予想を上回る)。
 なお、日本時間28日朝方、フランスやドイツがコロナ感染急拡大に対処するため、ロックダウン(都市閉鎖)など制限措置の導入を検討していると伝わり、時間外取引のNYダウ先物は下げ幅を拡大した。
 一方、27日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.1%高と5日ぶりに反発。指数は約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいたとあって、政策期待のある銘柄群の押し目を拾う動きが優勢となっている。ただ、全体としては方向感を欠いた。中国共産党の重要会議、第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が開催中とあって(26〜29日)、内容を見極めたいとするスタンスも漂っている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。欧米の新型コロナ感染再拡大に歯止めがかからず、世界経済の回復が遅れるとの懸念が投資家のリスク回避スタンスを強めさせそうだ。主要企業の業績発表が本格化する中、やはり、目先は業績動向に着目した物色か。本日は、中国石油化工(386/HK)やASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)、広州白雲山医薬集団(874/HK)、華電国際電力(1071/HK)、中国人民保険集団(1339/HK)、北京金隅集団(2009/HK)、新疆金風科技(2208/HK)、中国人民財産保険(2328/HK)、中国人寿保険(2628/HK)、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)などが第3四半期決算を報告する予定だ。


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