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2020/11/03 08:49

上値の重い展開か、米大統領選で様子見も 無料記事

◆3日の香港マーケットは、米大統領選の投開票を前に上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず落ち着いている。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比1.6%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%高とそろって反発した。米中の景気指標改善が追い風。中国では週末10月31日に発表された10月の非製造業PMIが56.2となり、予想(56.0)以上に前月(55.9)から上昇した。約7年ぶりの高水準を記録している。米国では、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した10月の製造業総合景況感指数(PMI)が59.3となり、前月の55.4から予想(56.0)以上に上向いた。2018年9月以来の高水準に達している。ただ、欧米で新型コロナウイルス感染が再拡大していることや、米大統領選の投開票を翌日に控え、上値を買い進む動きは限定された。
 一方、2日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.02%高と小幅ながら反発。中国PMIの上振れが好感された。ただ、全体としては方向感を欠き、安く推移する場面もみられている。米大統領選の結果が気がかり材料として意識された。トランプ氏再選により、米中冷戦問題が一段と深刻化するとの見方が一部で浮上。トランプ氏は遊説先で、中国批判を一段と強めている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米中の景気指標改善は支えとなるものの、米大統領選の投開票を前に、模様眺めのスタンスが強まりそうだ。


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