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2020/12/23 09:06

上値の重い展開か、米景気不安と商品市況安が逆風に 無料記事

◆23日の香港マーケットは、米景気不安と商品市況安が重しとなる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には依然として不透明感がくすぶる。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.7%安と反落した。米指標の下振れが重し。12月の米消費者信頼感指数は予想外に前月から低下し、8月以来の低水準に落ち込んだ。11月の米中古住宅販売は、予想以上に減少している。足もとの米景気悪化が懸念された。また、英国で感染力の高い新型コロナウイルス変異種が感染拡大し、欧州を中心に40カ国以上で英国からの入境制限がとられたことも不安材料となっている。米議会は9000億米ドル規模の追加経済対策を可決したことに関しては、指数が史上最高値圏で推移していることもあり、いったん好材料の出尽くしと受け止められた。
 半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%高と3日ぶりに反発し、史上最高値を更新。自動運転車の開発を進め、2024年に電気自動車(EV)の生産開始を目指すと伝わったアップルが2.9%高と続伸し、ハイテク株全体の追い風となった。
 一方、22日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.9%安と大幅反落。投資家の慎重スタンスが強まった。欧米などで新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、外需の落ち込みが中国経済にも打撃になると懸念された。米国の対中制裁も不安材料。米国務省は21日、人権侵害に関与した疑いがある中国当局者に対し、追加ビザ(査証)の発給制限を実施すると発表した。また、米商務省は同日、中国とロシアの軍関連企業リストを公表し、輸出規制を強化することを明らかにしている。また、中国の商品取引所で、原油や非鉄など主要産品が急落したことも関連銘柄にとっての逆風となった。
 資金流出も警戒。中国・香港間の相互取引スキームを通じた22日の売買では、香港経由の本土株売買が大幅な売り越しに転じている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米景気懸念や商品市況安が投資家のセンチメントを冷やしそうだ。昨夜のロンドン金属市場(LME)では、中国に続き、アルミや銅など主要商品が軒並み下落している。ハンセン指数は前日までの3日続落で約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいることもあり、自律反発狙いの買いが入りそうだが、相場を押し上げるには力不足だ。また、香港市場はクリスマス休暇であす24日が半日立ち合い、25日が終日休場となる。年末が接近していることとあわせ、模様眺めのスタンスが広がる可能性もあろう。


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