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2022/07/15 08:51

神経質な値動きか、中国経済指標を注視 無料記事

◆15日の香港マーケットは、中国経済指標の内容を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は落ち着きつつある。14日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.5%安と5日続落したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.03%高と4日ぶりに反発した。金融大手の決算が失望される一方、急速な利上げに対する警戒感はやや薄らぐ。主要企業の四半期決算発表がスタートし、先陣を切ったモルガン・スタンレーとJPモルガンの4〜6月期業績はそれぞれ利益が予想を下回り、株価も急落した。ただ、金利上昇圧力がやや薄れる中、NYダウは引けにかけて下げ渋り、ナスダック指数は小幅ながらプラスに転じている。タカ派(引き締めに積極的)として知られるセントルイス連銀のブラード総裁や連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事はそれぞれ、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%利上げを支持する考えを示したが、市場で懸念されている1.0%利上げに言及はなかった。ハイテク株の追い風となり、中でもフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.9%高と続伸している。また、米債券市場では、10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールド(景気後退の前兆とされる)も縮小した。
 一方、中国国内には気がかり材料がある。本日の取引時間中(日本時間午前11時ごろ)に、6月の小売売上高や鉱工業生産、第2四半期のGDP成長率などがまとめて公表される予定だ。注目のGDP成長率(4〜6月)については、前四半期(1〜3月)の4.8%→1.2%に減速する見込み。ただ、鉱工業生産や小売売上高などは、前月から改善する見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述した中国指標の内容に左右される展開となりそうだ。



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