2023/04/14 08:39
買い先行か、米インフレ懸念が後退
◆14日の香港マーケットは、米インフレ懸念の後退で買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。13日の米株市場は、インフレ懸念の後退で、主要指標のNYダウが前日比1.1%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.0%高と4日ぶりに反発した(NYダウは約2カ月ぶり高値)。3月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で0.5%下がり、横ばい予想を下回っている。米連邦準備委員会(FRB)は利上げ停止に動くとの期待が高まった。他方、寄り付き前に米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は予想以上に増加。米景気の減速が意識され、指数は朝方、小幅に下げる場面がみられたものの、PPI低下を好感し買いが優勢となった。個別では、アマゾン(AMZN/NASDAQ)が4.7%高。生成型AI(人工知能)サービスを提供すると正式に発表した。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は17.80となり、前日比で6.8%低下。昨年1月以来の低い水準となった。
中国国内の環境も良好。前日公表された3月の中国貿易統計は、輸出入がそれぞれ市場予想を上回った。米ドル建て輸出は14.8%増(予想は7.1%減)、輸入は1.4%減(予想は6.4%減)となっている。市場関係者からは、内需の弱さはあるものの、予想外の輸出増を受け、全体としては中国景気が持ち直していると分析された。
なお、中国では来週、17日に中期貸出ファシリティ(MLF)金利、18日に第1四半期のGDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、20日に銀行貸出の指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」などが公表される。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行しそうだ。上述したように、米インフレ懸念の後退が好感されよう。また、生成型AIを材料にアマゾン株が上昇したことを受け、AI関連の銘柄が再び注目される可能性もありそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はポジティブ。13日の米株市場は、インフレ懸念の後退で、主要指標のNYダウが前日比1.1%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.0%高と4日ぶりに反発した(NYダウは約2カ月ぶり高値)。3月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で0.5%下がり、横ばい予想を下回っている。米連邦準備委員会(FRB)は利上げ停止に動くとの期待が高まった。他方、寄り付き前に米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は予想以上に増加。米景気の減速が意識され、指数は朝方、小幅に下げる場面がみられたものの、PPI低下を好感し買いが優勢となった。個別では、アマゾン(AMZN/NASDAQ)が4.7%高。生成型AI(人工知能)サービスを提供すると正式に発表した。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は17.80となり、前日比で6.8%低下。昨年1月以来の低い水準となった。
中国国内の環境も良好。前日公表された3月の中国貿易統計は、輸出入がそれぞれ市場予想を上回った。米ドル建て輸出は14.8%増(予想は7.1%減)、輸入は1.4%減(予想は6.4%減)となっている。市場関係者からは、内需の弱さはあるものの、予想外の輸出増を受け、全体としては中国景気が持ち直していると分析された。
なお、中国では来週、17日に中期貸出ファシリティ(MLF)金利、18日に第1四半期のGDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、20日に銀行貸出の指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」などが公表される。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行しそうだ。上述したように、米インフレ懸念の後退が好感されよう。また、生成型AIを材料にアマゾン株が上昇したことを受け、AI関連の銘柄が再び注目される可能性もありそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。