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2024/03/26 08:41

上値の重い展開か、米中対立の激化を懸念 無料記事

◆26日の香港マーケットは、米中対立の激化懸念で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。25日の米株市場は、様子見ムードが漂う中で利益確定売りにおされる展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.4%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.3%安と6日ぶりに反落している。前週は主要株価指数がそろって史上最高値を更新。高値警戒感が強まっていた。また、今週は金曜日の29日がグッドフライデーで休場となるうえ、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする2月の米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)も29日に公表される。買い手控え要因として意識された。
 対中圧力も強まる。米英両政府は25日、両国の議員らにサイバー攻撃を仕掛けたとして、中国国家安全部の関連企業に制裁を科すと発表した。米中はこのところ、半導体分野などで制裁の応酬を続けている。
 一方、内部環境はそれほど悪くない。当局が人民元安を容認したとの懸念が薄らいだほか、産業支援策などの経済対策が強化されるとの期待も改めて高まっている。
 ただ、佳境に入った香港上場企業の決算報告は気がかりだ。きょう26日は、青島ビール(168/HK)の期末決算比亜迪電子(国際)(285/HK)、万洲国際(288/HK)、中国電信(728/HK)、比亜迪(1211/HK)、安踏体育用品(2020/HK)、薬明生物技術(2269/HK)、申洲国際集団HD(2313/HK)、中国蒙牛乳業(2319/HK)、翰森製薬集団(3692/HK)、中信証券(6030/HK)、海底撈国際HD(6862/HK)、農夫山泉(9633/HK)、あす27日は江西銅業(358/HK)や中国東方教育HD(667/HK)、中升集団HD(881/HK)、龍源電力集団(916/HK)、中国南方航空(1055/HK)、中国鉄建(1186/HK)、中国工商銀行(1398/HK)、中国国際海運集装箱(2039/HK)、中国アルミ(2600/HK)、中国人寿保険(2628/HK)、交通銀行(3328/HK)、新疆新キン鉱業(3833/HK)、碧桂園服務HD(6098/HK)などが期末決算を報告する予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米中対立の激化が懸念材料だ。ただ、指数は前日までの続落で、ハンセン指数が約2週ぶり、上海総合指数が約3週ぶりの安値を付けたとあって、下値を拾う動きには期待したい。また、企業業績の動向に一喜一憂する場面もあろう。
 なお、香港市場は今週金曜の29日から週明け4月1日まで休場となる。ほか、休場中の3月31日に3月のPMI(国家統計局などが集計)が公表される予定だ。


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