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2024/03/14 08:38

神経質な値動きか、米中指標発表が気がかり 無料記事

◆14日の香港マーケットは、米中指標の発表控え神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。12日の米株市場は、米経済のソフトランディング(軟着陸)期待と米長期金利の上昇が綱引きとなり、全体として方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%高と3日続伸する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%安と反落している。2月の消費者物価指数(CPI)は2カ月連続で予想以上の伸びを示したが、米連邦準備制度理事会(FRB)が年央に利下げするとの期待は崩れず、金融緩和が米経済を支えると予測された。ただ、利下げ時期が後ずれするとの見方もあり、米債券市場では米10年債利回りの上昇は続いている。また、あす14日に、2月の生産者物価指数(PPI)と小売売上高が公表されるため、結果を見極めたいとするスタンスも漂った。
 中国国内にも不安材料がある。中でも、不動産デベロッパーの債務問題再燃がマイナスだ。民営デベロッパーの碧桂園HD(2007/HK)は13日、今月12日に期限を迎えた人民元建て社債1本について、利払いを実施できなかったことを明らかにしている。前日の香港・本土マーケットでは、不動産株が大幅に下落した。
 なお、中国ではあす15日に3月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利、きょう14日または15日に2月の金融統計が公表される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。デベロッパーの債務問題が引き続き重しとなるほか、米中の指標発表が気がかり材料となろう。ただ、中国景気の持ち直し期待は根強く、政策で恩恵のある銘柄群の物色も続きそうだ。


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