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2024/02/02 08:51

底堅く推移か、米中の長期金利低下が支えに 無料記事

◆2日の香港マーケットは、米中の長期金利低下で底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。1日の米株市場は、インフレ鎮静化の期待が高まる中でしっかりとした展開だった。主要指標のNYダウが前日比1.0%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高と3日ぶりに反発。NYダウは史上最高値を再び更新している。米労働省が1日発表した新規失業保険申請件数(週間)が予想を上回り、2カ月ぶりの高水準となった。労働市場の軟化がインフレ圧力を緩和するとの見方が広がる中、米債券市場では米10年債利回りの低下が続き、約1カ月ぶりの低い水準を付けている。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)はインフレ率が目標の水準(2.0%)を上回っているとして、次回会合(3月)での利下げに否定的な考えを示したものの、市場では、5月会合で利下げが決定されるとの観測も根強い状況だ。
 一方、中国国内の環境もそれほど悪くない。不動産業を巡る不透明感は依然としてくすぶっているが、当局の景気支援スタンスに対する期待感も高まっている。財政部の王東偉・副部長らは1日の記者会見で、「今年も景気対策の支出を継続していく」と強調した。また、中国10年債利回りが過去最低水準で推移する中、一部のアナリストは、「中国人民銀行(中央銀行)は今年前半に利下げする」と予想している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。中国不動産業の不透明感や、米中対立の警戒感などは重しとなるものの、米中の長期金利安が相場の支えとなろう。


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