◆16日の香港マーケットは、米長期金利の低下を追い風に底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
　外部環境はポジティブ。15日の米株市場は、米長期金利の低下が投資家心理を上向かせる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.9％高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3％高とそろって続伸している。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数は0.6％上昇し、終値で史上最高値を更新した。消費の落ち込みを受け、米債券市場では米10年債利回りの低下が継続。相対的に株式投資の妙味が増した。米商務省が15日公表した1月の小売売上高は前月比0.8％減となり、減少率は昨年3月以来10カ月ぶりの大きさ。予想（0.1％減）以上に落ち込んだことで、高インフレの警戒感もやや薄らいだ。
　内部環境も安定的。春節（旧正月）に伴う大型連休中の中国本土では、レジャー消費が好調に推移し、人の移動も活発化していると伝わった。香港・マカオのインバウンドも上々だと報じられている。また、連休中の本土市場は19日に取引再開する。市場関係者の間では、堅調にスタートするとの観測が流れている。
　こうした中、本日の香港マーケットは全体として底堅く推移しよう。米長期金利の低下に加え、本土株の上昇期待も支えだ。


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