2024/03/12 08:43
上値の重い展開か、米ハイテク株安が逆風
◆12日の香港マーケットは、米ハイテク株安で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は不透明。11日の米株市場は、物価指標の公表を前に方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と小反発する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と続落している。米国では12日に2月の消費者物価指数(CPI)、14日に同月の生産者物価指数(PPI)が発表される予定。物価動向は金融政策に影響を与えるため、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。一方、ニューヨーク連銀は11日、今年2月の消費者調査で、3年先と5年先のインフレ期待が上昇したことを明らかにしている。米利下げの期待感がやや後退し、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株にとっての逆風となった。
一方、内部環境は良好。経済活動の持ち直しが期待されてる。中国政府は追加の金融緩和や消費刺激策などを通じ、国内経済を支える方針だ。また、これまでに公表された主要企業の決算は、一部の業種を除き、増益や黒字転換など概ね業績が改善している。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の政策期待は支えになりそうだが、米ハイテク株安がマイナス材料だ。また、米中対立の警戒感が漂っていることも売り材料として意識される可能性がある。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は不透明。11日の米株市場は、物価指標の公表を前に方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と小反発する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と続落している。米国では12日に2月の消費者物価指数(CPI)、14日に同月の生産者物価指数(PPI)が発表される予定。物価動向は金融政策に影響を与えるため、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。一方、ニューヨーク連銀は11日、今年2月の消費者調査で、3年先と5年先のインフレ期待が上昇したことを明らかにしている。米利下げの期待感がやや後退し、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株にとっての逆風となった。
一方、内部環境は良好。経済活動の持ち直しが期待されてる。中国政府は追加の金融緩和や消費刺激策などを通じ、国内経済を支える方針だ。また、これまでに公表された主要企業の決算は、一部の業種を除き、増益や黒字転換など概ね業績が改善している。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の政策期待は支えになりそうだが、米ハイテク株安がマイナス材料だ。また、米中対立の警戒感が漂っていることも売り材料として意識される可能性がある。
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