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2024/02/09 08:41

神経質な値動きか、本土は春節で休場 無料記事

◆短縮取引となる9日の香港マーケットは、大型連休を前に神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。8日の米株市場は、企業決算の好調や米景気の先行き楽観が投資家心理を上向かせる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高とそろって3日続伸している。NYダウは連日で史上最高値を更新。ほか、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も前日に続き最高値を更新している。第1四半期決算で1株利益が予想を上回った娯楽大手のウォルト・ディズニーが11%超上昇し、同じく決算が上振れた英半導体設計大手のアームが47.9%高と急騰した。また、米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は予想以上に減少。労働市場の底堅さが経済を支え、米経済の軟着陸(ソフトランディング)観測も高まった。
 一方、内部環境は不透明。不動産業や地方政府の債務問題がくすぶっているほか、国内のデフレなどもネガティブ材料だ。8日公表された1月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.8%(市場予想マイナス0.5%)に落ち込み、リーマンショック翌年、2009年以来の下落率を記録している。中国経済の鈍化懸念が強まる状況だ。
 なお、春節(旧正月)の大型連休がスタートし、本土市場はきょう9日〜16日まで休場となる(香港市場は9日午後〜13日まで休場)。相場に影響を与えるニュースフローには乏しい。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。中国発のニュースフローに乏しい中、前日までの軟調地合いを継ぐ流れとなりそうだ。


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