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2024/03/22 08:46

神経質な値動きか、中国企業の業績見極めで 無料記事

◆22日の香港マーケットは、中国企業の業績見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。21日の米株市場は、大手半導体企業の好決算が投資家心理を上向かせる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高とそろって4日続伸。それぞれ前日に続き、史上最高値を更新した。半導体のマイクロン・テクノロジーが報告した第2四半期(12〜2月期)決算は1株利益が予想外の黒字となり、第3四半期(3〜5月期)の業績見通しもアナリスト予想を上回っている。人工知能(AI)ブームの拡大で、半導体や関連企業の業績が押し上げられると期待された。また、経済指標の上向きもプラス。米労働省が発表した新規失業保険申請件数(週間)は予想外に減少し、全米不動産協会が公表した2月の中古住宅販売件数も予想外に大幅増加した。米経済が軟着陸(ソフトランディング)するとの見方も強まっている。
 一方、内部的には新規材料に乏しい。主要経済指標の公表も一巡し、目先は企業業績の見極めとなりそうだ。香港では月末にかけ、主要な中国企業の2023年通期決算報告が集中する。本日は、中国石油化工(386/HK)や龍湖集団HD(960/HK)、大唐国際発電(991/HK)、中国神華能源(1088/HK)、北京汽車(1958/HK)、新奥能源HD(2688/HK)、紫金鉱業集団(2899/HK)、美団(3690/HK)、洛陽欒川モリブデン業集団(3993/HK)などが業績を公表する予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米株の高値更新は好感されそうだが、米中対立の警戒感が依然としてくすぶっている。上述したように、中国企業の業績動向に着目した値動きとなろう。前日発表の決算では、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が黒字転換で復配見込み、中国建築国際集団(チャイナ・ステート・コンストラクション・インターナショナル:3311/HK)が増益で配当の増額予定、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)も増益で増配見通しなどと堅調さが目立っている。


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