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2024/03/27 08:29

上値の重い展開か、米中対立激化を警戒 無料記事

◆27日の香港マーケットは、米中対立の激化懸念で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。26日の米株市場は、買い手控えのスタンスが継続する展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%安と3日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.4%安と続落している。今週末の連休やインフレ指標の発表を控える中、投資家の様子見ムードが続いた。金曜日の29日がグッドフライデーで休場。その日に、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする2月の米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)が公表される予定だ。
 一方、内部的には外交面での不透明感がマイナス。サイバー攻撃を受けたとして米英両政府が中国国家安全部の関連企業に制裁を科すと発表したことに反発し、中国外交部は26日、「必要な措置をとる」と声明した。また、商務部は26日、米政府の電気自動車(EV)優遇策は公平な競争を阻害しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したことを明らかにしている。
 終盤に入った香港上場企業の決算報告も気がかり。きょう27日は江西銅業(358/HK)や中国東方教育HD(667/HK)、中升集団HD(881/HK)、中国南方航空(1055/HK)、中国鉄建(1186/HK)、中国工商銀行(1398/HK)、中国アルミ(2600/HK)、中国人寿保険(2628/HK)、交通銀行(3328/HK)、新疆新キン鉱業(3833/HK)、碧桂園服務HD(6098/HK)などが期末決算を発表する予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。人民元安の一服や、中国の経済対策に対する期待感などは支えとなりそうだが、米中関係の悪化が不安材料だ。
 なお、香港市場は今週金曜の29日から週明け4月1日までイースター連休となる。ほか、休場中の3月31日に3月のPMI(国家統計局などが集計)が公表される予定だ。



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