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2024/01/12 08:47

神経質な値動きか、中国指標を注視 無料記事

◆12日の香港マーケットは、中国指標を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は中立。11日の米株市場は、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開だった。指数は一進一退し、ほぼ横ばい。主要指標のNYダウが前日比0.04%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.53ポイント(0.00%)高と5日続伸した。インフレ懸念がくすぶる。12月の消費者物価指数(CPI)は予想以上に前月から上昇し、エネルギーと食品を除くコア指数は前月から鈍化したものの、予想は上回った。早期の利下げ期待が後退している。一方、業績期待は根強い。今週末から発表が本格化する主要企業の決算では、多くの企業で業績改善が見込まれている。
 他方、米中の経済対立は懸念材料。米商務省は11日、米国のレモンド商務長官と中国の王文濤・商務部長が10日電話協議したと発表した。半導体を巡る米国の規制について、中国側は懸念を示したが、米側は「国家安全保障に関わることに交渉の余地はない」と答えている。
 台湾総統選も不安材料。中国当局は11日、対中強硬派の与党・民主進歩党(民進党)候補をけん制する報道官談話を発表した。談話で民進党候補は「頑固な台湾独立工作者で、中台両岸の安定を脅かす恐れが」あると主張している。総統選は13日に投開票される予定だ。
 中国国内では、12月の物価統計と貿易統計が気がかり材料。本日の日本時間午前10時半ごろに公表される物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比マイナス0.4%(前月はマイナス0.5%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス2.6%(同マイナス3.0%)で着地すると見込まれている。貿易統計は、輸出入がやや改善するとの見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、中国指標を気にしながらの展開となろう。


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