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2023/11/20 08:51

しっかりか、米長期金利の低下を好感 無料記事

◆週明け20日の香港マーケットは、米金利低下でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好といえる。17日の米株市場は、米利上げサイクル終了の期待感が相場を支える展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.01%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.08%高と4日続伸している。米金融政策を巡っては、金融当局者の見方が交錯したものの、利上げ打ち止めの期待感は根強い。足元でインフレ沈静化を示唆する経済データが相次ぐ中、米債券市場では、米10年債利回りが一時、約2カ月ぶりの低水準を付けた。17日は金融当局者の発言が集中。ボストン連銀のコリンズ総裁が「一段の利上げを除外するべきではない」と発言する一方、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が利上げに慎重な見方を示し、バー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は「インフレはピークに達した可能性が高い」と述べた。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比で3.6%低い13.80で終了。9月15日以来、約2カ月ぶりの低水準に落ち着いた。
 一方、内部環境に目立った変化はない。経済対策の期待感が続いている。専門家や関係者の話として、預金準備率の年内引き下げや、不動産支援に向け大規模な低金利資金の投入などが実施される見通しと伝わっている。
 なお、中国人民銀行(中央銀行)は本日朝方(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。1年物、5年物いずれも現行水準(それぞれ3.45%、4.20%)に据え置きが予想されている。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、米長期金利の低下基調が材料視されそうだ。


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