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2024/03/13 08:40

底堅く推移か、内外環境が安定 無料記事

◆13日の香港マーケットは、内外環境の安定で底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。12日の米株市場は、物価上昇も利下げ見通しは変わらず、投資家のリスク選好スタンスが強まる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.6%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%高と3日ぶりに反発。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数が1.1%上昇し、史上最高値を更新した。2月の消費者物価指数(CPI)は2カ月連続で予想以上の伸びだったが、米連邦準備制度理事会(FRB)が年央に利下げするとの見方は崩れていない。足元で利益確定の売りにおされていた半導体株に買い戻しが入り、全体相場を押し上げた。人工知能(AI)ブームをけん引するエヌビディアは、7.2%高と急反発している。
 内部環境も安定的。1週間の日程で11日に閉幕した向こう1年間の政策運営方針を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に関しては、サプライズ的な政策はなかったものの、各種政策により中国経済の持ち直しが期待できると分析されている。中国政府は追加の金融緩和や消費刺激策、産業支援策などを通じ、国内経済を支える方針だ。マーケットの先行きも楽観されている。市場関係者の間からは、ハイテクなど一部のセクターが「強気相場入り」したとの声も聞かれた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移しよう。米ハイテク株高や、中国の景気持ち直し期待がプラス材料だ。ただ、指数はこのところの上昇基調で売り圧力も高まっている。上値を買い進む動きは限定されそうだ。


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