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2024/06/13 08:37

しっかりか、米ハイテク株高が支えに 無料記事

◆13日の香港マーケットは、米ハイテク株高を支えにしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。12日の米株市場は、米インフレ鈍化を好感し底堅い展開だった。主要指標のNYダウが続落したものの、下げ率は0.1%にとどまり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%高と3日続伸し、前日に続き史上最高値を更新した。ほか、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数が0.9%上昇し、連日で最高値を切り上げている。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果はややタカ派(引き締めに積極的)的だったが、物価指標の鈍化が投資家心理の支えとなった。米労働省が12日報告した5月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.3%上昇となり、予想(3.4%上昇)を下回った。一方、注目のFOMCは予想通り金利据え置きを決定。2024年の利上げ回数予想については、3月時点の年3回から年1回に引き下げた上で、25年の利上げ回数予想を従来の3回から4回に増やした。年内の利下げ加速期待は後退したものの、足元の物価鈍化がクローズアップされている。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は会見で、インフレ目標に向けた動きに進展があったと述べた。
 一方、内部環境に目立った手がかりはない。12日に発表された5月の中国物価統計はまちまちの内容だった。消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比プラス0.3%(予想はプラス0.4%)に減速する半面、生産者物価指数(PPI)はマイナス1.4%(同マイナス1.5%)とマイナス率が縮小している。中国では引き続き、15日までに5月の金融統計、週明け17日に同月の鉱工業生産や小売売上高などが公表される予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として全体として底堅い展開か。内部環境に新規の買い材料が乏しい中、昨夜の米ハイテク株高が支えとなりそうだ。ただ、中国と西側諸国の対立が続いていることはネガティブ。上値を抑える一因となろう。


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