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2024/05/17 08:54

しっかりか、ハイテク大手の好決算が支え 無料記事

◆17日の香港マーケットは、ハイテク大手の好決算が相場を支える展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。16日の米株市場は、高値警戒感が重しとなる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.1%安と3日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安と4日ぶりに反落している。NYダウは一時、史上初めての4万ドル台(40051米ドル)に乗せる場面があったものの、達成感が意識され、ほどなく利食い売りにおされた(終値は39869米ドル)。NYダウは前日、約1カ月半ぶりに史上最高値を更新。ナスダック指数は連日で最高値を切り上げていた。米連邦準備理事会(FRB)高官の早期利下げをけん制する発言もマイナス。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は16日、「物価上昇の圧力は弱まりつつあるが、金利を調整する理由は今のところない」と述べた。
 一方、中国では取引時間中(日本時間11時ごろ)に、4月の小売売上高や鉱工業生産などが報告される予定。それぞれ前月から改善が予想されている。ただ、1〜4月の不動産投資に関しては、マイナス幅が拡大する見通しだ。
 なお、前日報告されたハイテク大手の1〜3月期決算動向では、中国Eコマース大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が予想を上回る14%増益、中国インターネット検索最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)は減益ながら予想は上回った。昨夜の米市場では両社のADR(米国預託証券)がそろって上昇している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、ハイテク大手の好決算が相場を支えそうだ。中国の景気支援スタンスなども引き続き材料視されよう。ただ、上値は限定的か。米中対立の警戒感がくすぶっているほか、香港では売り圧力も高まる状況だ。ハンセン指数は前日、昨年8月7日以来、約9カ月ぶりの高値水準を切り上げている。また、中国指標の内容次第では、相場が乱高下する可能性もありそうだ。


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