2024/06/14 08:36
上値の重い展開か、中国指標の発表前に買い手控えも
◆14日の香港マーケットは、中国指標の発表を控え上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はそれほど悪くない。13日の米株市場は、米景気懸念が重しとなったものの、早期利下げ観測の浮上が相場を支える展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.2%安と3日続落したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高と4日続伸し、連日で史上最高値を更新。ほか、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数が0.2%上昇し、4日連続で最高値を切り上げている。インフレの落ち着きで、米連邦準備理事会(FRB)が早い時期の利下げを実施するとの見方が広がった。前日公表された5月の米消費者物価指数(CPI)が下振れたことに続き、13日発表の米卸売物価指数(PPI)は前月比で0.2%下落。上昇予想に反して下落し、昨年10月以降で最大の下げとなっている。ほか、米労働省が13日発表した新規失業保険申請件数(週間)は予想を上回り、10カ月ぶりの高水準となった。FRBは9月にも利下げに動くとの観測が広がる中、米債券市場では米10年債利回りが一段と低下し、一時、4月上旬以来の低い水準をつけている。
一方、中国と香港に目新しい材料は乏しい。来週にかけて集中する経済指標の発表が気がかりだ。中国では15日までに5月の金融統計、週明け17日に同月の鉱工業生産や小売売上高などが予定されている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米長期金利の低下は支えになりそうだが、中国の指標発表を前に買いが手控えられそうだ。また、中国と西側諸国の対立が続いていることも依然としてネガティブ材料となる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はそれほど悪くない。13日の米株市場は、米景気懸念が重しとなったものの、早期利下げ観測の浮上が相場を支える展開だった。主要指標のNYダウは前日比0.2%安と3日続落したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高と4日続伸し、連日で史上最高値を更新。ほか、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数が0.2%上昇し、4日連続で最高値を切り上げている。インフレの落ち着きで、米連邦準備理事会(FRB)が早い時期の利下げを実施するとの見方が広がった。前日公表された5月の米消費者物価指数(CPI)が下振れたことに続き、13日発表の米卸売物価指数(PPI)は前月比で0.2%下落。上昇予想に反して下落し、昨年10月以降で最大の下げとなっている。ほか、米労働省が13日発表した新規失業保険申請件数(週間)は予想を上回り、10カ月ぶりの高水準となった。FRBは9月にも利下げに動くとの観測が広がる中、米債券市場では米10年債利回りが一段と低下し、一時、4月上旬以来の低い水準をつけている。
一方、中国と香港に目新しい材料は乏しい。来週にかけて集中する経済指標の発表が気がかりだ。中国では15日までに5月の金融統計、週明け17日に同月の鉱工業生産や小売売上高などが予定されている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米長期金利の低下は支えになりそうだが、中国の指標発表を前に買いが手控えられそうだ。また、中国と西側諸国の対立が続いていることも依然としてネガティブ材料となる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。