2024/05/13 08:49
上値の重い展開か、中国経済指標が下振れ
◆週明け13日の香港マーケットは、中国経済指標の下振れで上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。10日の米株市場は、利下げ期待が根強い中でしっかりとした展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.3%高と8日続伸し、4月1日以来の高値を切り上げている。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は反落したものの、下げ率は0.03%安にとどまった。前日に発表された新規失業保険申請件数(週間)が予想以上に増加したことなどを受け、米連邦準備理事会(FRB)は年後半に利下げを開始するとの見方が強まっている。ただ、インフレ懸念はくすぶる状況。米ミシガン大学が発表した1年先の期待インフレ率は、4月時点の3.2%から3.5%に上昇した。
一方、内部環境には不安材料が浮上。先週末に公表された4月の中国経済指標では、国内金融機関の人民元建て新規融資が市場予想を下回った。また、物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でプラス0.3%となり、市場予想(プラス0.2%)を上回ったものの、生産者物価指数(PPI)はマイナス2.5%。市場予想(マイナス2.3%)を下回っている。企業活動の低迷が危惧される状況だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米利下げ期待は支えになりそうだが、上述したように、中国経済指標の下振れが逆風だ。また、米国の対中圧力が強まっていることもマイナス。外電が報じたところによれば、バイデン米政権は早ければ今週14日にも、電気自動車(EV)や半導体などの戦略的分野を対象に新たな関税を発表する可能性がある。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。10日の米株市場は、利下げ期待が根強い中でしっかりとした展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.3%高と8日続伸し、4月1日以来の高値を切り上げている。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は反落したものの、下げ率は0.03%安にとどまった。前日に発表された新規失業保険申請件数(週間)が予想以上に増加したことなどを受け、米連邦準備理事会(FRB)は年後半に利下げを開始するとの見方が強まっている。ただ、インフレ懸念はくすぶる状況。米ミシガン大学が発表した1年先の期待インフレ率は、4月時点の3.2%から3.5%に上昇した。
一方、内部環境には不安材料が浮上。先週末に公表された4月の中国経済指標では、国内金融機関の人民元建て新規融資が市場予想を下回った。また、物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でプラス0.3%となり、市場予想(プラス0.2%)を上回ったものの、生産者物価指数(PPI)はマイナス2.5%。市場予想(マイナス2.3%)を下回っている。企業活動の低迷が危惧される状況だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米利下げ期待は支えになりそうだが、上述したように、中国経済指標の下振れが逆風だ。また、米国の対中圧力が強まっていることもマイナス。外電が報じたところによれば、バイデン米政権は早ければ今週14日にも、電気自動車(EV)や半導体などの戦略的分野を対象に新たな関税を発表する可能性がある。
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