/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2024/05/31 08:32

しっかりか、米長期金利の上昇一服を好感 無料記事

◆31日の香港マーケットは、米金利高の一服でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には好悪材料が入り混じる状況。一部銘柄が急落し、30日の米株市場で主要株価指数が下げたことはマイナス材料だ。顧客情報管理(CRM)のセールスフォースが公表した2〜4月期決算は1株利益が予想を下回り、5〜7月の売上高見通しもアナリスト予想に届いていない。投資家の失望売りが広がり、同社株は約2割下げた。主要指標のNYダウが前日比0.9%安と3日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.1%安と続落している。他方、米長期金利の上昇一服はプラス。弱い経済指標を受け、米債券市場では米10年債利回りが急低下した。米国の実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から下方修正され、個人消費も予想以上に減速している。インフレ高止まりの警戒感もやや薄らいだ。ADR(米国預託証券)上場する中国銘柄もしっかり。蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)は9.5%高と急伸している。中国企業のADRで構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)が1.4%上昇した。
 一方、内部的には経済指標に注目が集まる。本日(日本時間午前10時30分ごろ)は、5月の購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)が発表される予定。市場コンセンサス予想では、製造業PMIが50.4→50.5、非製造業PMIが51.2→51.5に上向く見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。このところ売り材料された米長期金利の上昇が一服したことで、投資家に買い安心感が広がろう。中国PMIが良好な結果となれば、上値を買い進む動きがみられる可能性もありそうだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース