2025/09/02 16:31
中国大引:上海総合0.5%安で4日ぶり反落、銀行株高で下値は限定 
2日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比17.40ポイント(0.45%)安の3858.13ポイントと4日ぶりに反落した。
模様眺めのムードが漂う流れ。新規の取引材料に乏しいなか、中国の政策動向を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながっている。中国では来週8〜12日に、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会会議が開催される見通しだ。そのほか、上海総合指数はこのところ約10年ぶりの高値水準で推移していただけに、売り圧力も意識されている。
もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が根強いことや、資金流入期待などを背景に相場の先高観が続いていることもプラスだ。また、中国ではあす3日、第2次大戦終結80年を記念する軍事パレードが行われる。中国政府にとって重要な政治イベントとなるため、株価急落などで水が差されないよう、当局は株式相場を支えるとの見方もある。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が9.8%安、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が9.0%安、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が5.5%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が5.2%安、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が4.1%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.1%安で取引を終えている。前日は阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が汎用性の高い新型AI(人工知能)チップの開発を進めているもようと伝わり、中国ハイテク企業のプレゼンスが高まるとの期待で買いが目立っていた。
医薬株もさえない。江蘇聯環薬業(600513/SH)が6.6%、馬応竜薬業(600993/SH)が2.4%、浙江医薬(600216/SH)が2.2%、康美薬業(600518/SH)が1.4%、昭衍新薬(603127/SH)が1.3%ずつ下落した。素材株、軍需産業株、インフラ建設株、証券株、不動産株、食品飲料・酒造株なども売られている。
半面、銀行株はしっかり。招商銀行(600036/SH)が3.5%高、中国工商銀行(601398/SH)が2.6%高、中国建設銀行(601939/SH)と中国銀行(601988/SH)、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)がそろって2.0%高で引けた。エネルギー株、自動車株、公益株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.89ポイント(0.71%)安の264.14ポイント、深センB株指数が3.68ポイント(0.28%)安の1321.75ポイントで終了した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
模様眺めのムードが漂う流れ。新規の取引材料に乏しいなか、中国の政策動向を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながっている。中国では来週8〜12日に、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会会議が開催される見通しだ。そのほか、上海総合指数はこのところ約10年ぶりの高値水準で推移していただけに、売り圧力も意識されている。
もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が根強いことや、資金流入期待などを背景に相場の先高観が続いていることもプラスだ。また、中国ではあす3日、第2次大戦終結80年を記念する軍事パレードが行われる。中国政府にとって重要な政治イベントとなるため、株価急落などで水が差されないよう、当局は株式相場を支えるとの見方もある。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が9.8%安、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が9.0%安、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が5.5%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が5.2%安、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が4.1%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.1%安で取引を終えている。前日は阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が汎用性の高い新型AI(人工知能)チップの開発を進めているもようと伝わり、中国ハイテク企業のプレゼンスが高まるとの期待で買いが目立っていた。
医薬株もさえない。江蘇聯環薬業(600513/SH)が6.6%、馬応竜薬業(600993/SH)が2.4%、浙江医薬(600216/SH)が2.2%、康美薬業(600518/SH)が1.4%、昭衍新薬(603127/SH)が1.3%ずつ下落した。素材株、軍需産業株、インフラ建設株、証券株、不動産株、食品飲料・酒造株なども売られている。
半面、銀行株はしっかり。招商銀行(600036/SH)が3.5%高、中国工商銀行(601398/SH)が2.6%高、中国建設銀行(601939/SH)と中国銀行(601988/SH)、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)がそろって2.0%高で引けた。エネルギー株、自動車株、公益株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.89ポイント(0.71%)安の264.14ポイント、深センB株指数が3.68ポイント(0.28%)安の1321.75ポイントで終了した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。