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2025/08/21 13:27

香港前場:ハンセン0.1%安で反落、上海総合0.4%上昇 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比24.98ポイント(0.10%)安の25140.96ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が29.05ポイント(0.32%)安の8984.22ポイントと反落した。売買代金は1241億7680万香港ドルに縮小している(20日前場は1444億430万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が重しとなる流れ。米金融政策を見極めたいとするスタンスが強まっている。ジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)が21日に開幕し、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は22日に講演する予定。9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが利下げすることはほぼ確実視されているが、利下げサイクルに言及するかが注目されている。米インフレ動向も気がかり。20日に公開されたFOMCの議事要旨(7月29〜30日開催分)では、米関税の影響が表れ始めたとして、大半のメンバーがインフレ上振れのリスクが大きいと判断していたことが分かった。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が根強い中、ハンセン指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)と中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)がそろって2.5%安、自動車ディーラーの中升集団HD(881/HK)が2.3%安と下げが目立っている。百度については、4〜6月期決算の調整後利益35%減が嫌気された。
 セクター別では、自動車関連が安い。小米や中升のほか、浙江零ホウ科技(9863/HK)が5.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)と理想汽車(2015/HK)がそろって1.6%ずつ下落した。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群もさえない。舜宇光学科技(2382/HK)が2.1%安、丘タイ科技(1478/HK)が0.9%安、富智康集団(2038/HK)が2.5%安、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が1.6%安で引けた。
 半面、ゼネコンなどインフラ建設セクターは高い。中国鉄建(1186/HK)が2.8%、中国中鉄(390/HK)が2.5%、中国建築国際集団(3311/HK)が1.9%、中国交通建設(1800/HK)が1.4%ずつ上昇した。中国建築国際の中間決算は5.1%増益にとどまったが、各地で大型インフラ工事が着工する中、先行きの業績拡大が期待されている。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35%高の3779.52ポイントで前場取引を終了した。エネルギーが高い。自動車、銀行、公益、医薬なども買われた。半面、証券は安い。酒造も売られた。



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