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2025/01/16 08:40 NEW!!

買い先行か、米金利低下が追い風 無料記事

◆16日の香港マーケットは、米長期金利の低下を好感し買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややポジティブ。15日の米株市場は、米インフレ懸念が後退する中で買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比1.7%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は2.5%高と6日ぶりに反落している。朝方公表された2024年12月の米消費者物価指数(CPI)で、食品・エネルギー価格を除いたコアCPIの上昇率は前月比で0.2%にとどまり、11月実績と予想(ともに0.3%)を下回った。前日発表された生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったこともあり、米利下げペースが鈍化するとの懸念がひとまず薄らいでいる。米債券市場では10年債利回りが急低下した。主要企業の決算報告がシーズン入りする中、大手銀の好決算も相場の押し上げ要因となっている。ゴールドマン・サックスの10〜12月期決算は利益が倍増し、予想上振れ。シティグループやJPモルガンも予想を上回る業績だった。
 中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.0%高と続伸した。主要な香港との重複上場銘柄では、網易(ネットイース:NTES/NASDAQ、9999/HK)が8.2%高、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が3.5%高、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が2.4%高と上げが目立っている。
 商品相場は、WTI原油先物が3.3%高と反発し、金先物が1.3%高と続伸。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品がまちまちだった。
 一方、内部的には指標発表が気がかり。中国ではあす17日、24年のGDP成長率や12月の小売売上高や鉱工業生産などが報告される予定だ。注目のGDP成長率に関しては、10〜12月期に5.0%となり、7〜9月期の4.6%から加速する見通し。通年では4.9%と政府目標の「5.0%前後」を達成できると予測されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。米長期金利の低下が好感されそうだ。また、中国景気の過度な減速懸念が薄らいでいることも支えとなろう。ただ、中国指標の発表を前に、積極的な売買が手控えられる可能性もある。また、米中対立激化の警戒感が高まっていることも重しだ。


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