/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2025/01/27 09:16

買い先行か、大型連休前に上値の重さも 無料記事

◆週明け27日の香港マーケットは、好地合いを次いで買い先行も、大型連休前に上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。24日の米株市場は、ハイテク決算や金融会合を前に利益確定売りが優勢となる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%安と5日ぶりに反落。それぞれ前日は、昨年12月以来の高値を付けていた。ほか、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は、取引時間中に一時、史上最高値を更新したが、0.3%安とマイナス圏で取引を終えている。投資家に様子見ムードが広がった。今月は29日にメタやマイクロソフト、テスラ、30日にアップルといった主力ハイテク企業が四半期決算を報告する予定。また、29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。ただ、下値は限定的。トランプ政権が減税や規制緩和を打ち出すとの期待が続いている。巨額の人工知能(AI)インフラ投資計画で、AI産業の成長が加速するとの見方も支えだ。
 中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は3.7%高と続伸した。主要な香港との重複上場銘柄では、京東集団(JDドットコム:JD:NASDAQ、9618/HK)が5.2%高、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が4.6%高、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が3.9%高と上げが目立っている。
 商品相場は、WTI原油先物が0.1%高と3日ぶりに反発し、金先物も0.5%高と反発。金先物は一時、2024年10月下旬以来3カ月ぶりの高値を付け、最高値に接近している。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品がまちまちだった。
 内部的には、指標発表が気がかり。きょう27日に(日本時間10時半ごろ)、昨年12月の工業利益、今年1月の中国製造業PMIと非製造業PMIが公表される。製造業PMIは12月の50.2と同水準で着地するとの見方がコンセンサスだ(非製造業PMIも12月と同水準の52.2で着地する見込み)。なお、中国では28日から春節(旧正月)の大型連休がスタートする。それに伴い、本土市場は28日から2月4日まで、香港市場は28日が短縮取引で、29〜31日まで休場となる。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。相場テコ入れや金融緩和など中国の政策に対する期待感や、米中関係の悪化懸念後退などが引き続き支えとなりそうだ。ただ、米金融政策の見極めや、中国の大型連休を前に、上値が限定される可能性もあろう。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース