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2025/09/10 16:33 NEW!!

中国大引:上海総合0.1%高で反発、ハイテク株に買い 無料記事

 10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比4.93ポイント(0.13%)高の3812.22ポイントと反発した。
 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国当局はこのところ、人工知能(AI)技術を軸とした産業支援、「AI+」政策に注力しているほか、消費刺激、「内巻」(過当競争)是正など景気対策を相次ぎ打ち出している。また、8日に始まった全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会会議の決定内容については、最終日(12日)に国営メディアが詳細を報じるのが通例。経済対策に対する期待も高まる状況だ。
 ただ、上値は限定的。当局が相場過熱を防ぐため、空売り規制の緩和など規制措置を打ち出すとの見方が一部で広がっている。中国のデフレも警戒。寄り付き直後に発表された8月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.4%と前月の横ばいから下落に転じた。内需の弱さが指摘されている。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)とプリント基板(PCB)大手の深セン市景旺電子(603228/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が9.1%高、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が4.6%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.2%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が2.6%高で引けた。
 銀行株もしっかり。厦門銀行(601187/SH)が2.6%、重慶農村商業銀行(601077/SH)が1.8%、中国建設銀行(601939/SH)が1.6%、中信銀行(601998/SH)が1.2%ずつ上昇した。軍需産業株、不動産株、通信株なども買われている。
 半面、医薬株はさえない。人福医薬集団(600079/SH)が2.3%、健康元薬業集団(600380/SH)が1.5%、江蘇聯環薬業(600513/SH)と通化東宝薬業(600867/SH)がそろって1.3%、上海復星医薬集団(600196/SH)が1.1%ずつ下落した。資源・素材株、公益株、自動車株、消費関連株の一角も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.44ポイント(0.17%)安の262.22ポイント、深センB株指数が3.24ポイント(0.24%)高の1359.42ポイントで終了した。




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