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2025/09/16 17:38 NEW!!

香港大引:ハンセン0.03%安で3日ぶり小反落、テック指数は0.6%上昇 無料記事

 16日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比8.05ポイント(0.03%)安の26438.51ポイントと3日ぶりに小反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.63ポイント(0.02%)高の9386.39ポイントと小幅ながら3日続伸した。売買代金は2940億6910万香港ドル(約5兆5461億円)となっている(15日は2901億9500万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスがやや強まる流れ。17〜18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の終了後、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見する。FOMCの利下げ決定は確実視されているが、その後の金利見通しが不透明だ。また、14〜15日に開催された米中の閣僚級協議に関しては、中国系動画投稿アプリ「TikTok」の米事業売却に向けた枠組みで合意したが、貿易分野での大きな進展はなかったと伝わっている。トランプ米大統領などからは、協議は建設的だったとの発言があるものの、足もとでは双方が通商上の圧力をかけあう状況だ。中国経済対策の期待感などでハンセン指数は高く推移していたが、終盤に入りマイナス圏に転じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が5.8%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が3.9%安、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が3.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。広州富力地産(2777/HK)が8.0%、融創中国HD(1918/HK)が6.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.7%、世茂集団HD(813/HK)が2.5%ずつ下落した。
 中国の保険・証券セクターもさえない。新華人寿保険(1336/HK)が5.0%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.3%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.4%安、広発証券(1776/HK)が2.9%安、華泰証券(6886/HK)が2.1%安で取引を終えた。
 半面、自動車セクターはしっかり。理想汽車(2015/HK)が2.6%、蔚来集団(9866/HK)が2.5%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.8%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.7%ずつ上昇している。EV関連などの上昇が全体を牽引し、ハンセン科技(テック)指数は0.6%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 エアラインや代理店など旅行関連セクターも物色される。中国国際航空(753/HK)が4.2%高、中国東方航空(670/HK)が4.1%高、中国南方航空(1055/HK)が2.4%高、携程集団(9961/HK)が4.1%高、同程旅行HD(780/HK)が2.5%高で引けた。
 本土マーケットは3日ぶりに小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%高の3861.87ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。不動産、自動車、インフラ建設、運輸、証券なども買われた。半面、資源・素材は安い。銀行・保険、消費関連、通信、公益、医薬、軍需産業も売られた。



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