2020/01/23 09:02
動意を欠く展開か、大型連休を前に様子見
◆23日の香港マーケットは、大型連休を前に動意を欠く展開か。
外部環境は中立。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.03%安と小幅に続落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.14%高と反発した。一部銘柄の急落が重し。主力旅客機「737MAX」の運航再開が遅れるとの観測が流れ、航空機のボーイングは一時3%超下げた。ただ、全体としてはしっかりとした値動き。前日の売り材料となった中国の新型ウイルス肺炎に関しては、世界経済に対する影響は軽微だとの見方が広がった。
一方、22日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.28%高と反発。新型肺炎拡大の過度な警戒感が後退した。新型コロナウイルス感染による肺炎患者数の増加について大手ブローカーは、「中国経済にとっては逆風だが、当局は追加の金融緩和など経済対策を強化して善処する」との見方を示している。また、習近平・国家主席は20日、「感染拡大を全力で防ぎ、制圧する措置」を講じるよう指示。情報公開が2003年のSARS(サーズ、重症急性呼吸器症候群)まん延時と比べ、迅速になされていることも投資家の不安心理を和らげさせた。
新型ウイルスが発生した武漢市では、現地時間23日午前10時より、航空機の出発便や市外に向かう列車の運行を停止する措置がとられた。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として動意を欠く展開か。春節(旧正月)による大型連休があすからスタートするため、投資家の様子見スタンスが強まりそうだ(本土市場は24〜30日、香港市場は24日後場〜28日が休場)。また、新型ウイルス肺炎の過度な警戒感は薄らいでいるとはいえ、事態が収束したとはいえず、依然として不透明感がくすぶっていることも買い手控え要因として意識されよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は中立。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.03%安と小幅に続落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.14%高と反発した。一部銘柄の急落が重し。主力旅客機「737MAX」の運航再開が遅れるとの観測が流れ、航空機のボーイングは一時3%超下げた。ただ、全体としてはしっかりとした値動き。前日の売り材料となった中国の新型ウイルス肺炎に関しては、世界経済に対する影響は軽微だとの見方が広がった。
一方、22日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.28%高と反発。新型肺炎拡大の過度な警戒感が後退した。新型コロナウイルス感染による肺炎患者数の増加について大手ブローカーは、「中国経済にとっては逆風だが、当局は追加の金融緩和など経済対策を強化して善処する」との見方を示している。また、習近平・国家主席は20日、「感染拡大を全力で防ぎ、制圧する措置」を講じるよう指示。情報公開が2003年のSARS(サーズ、重症急性呼吸器症候群)まん延時と比べ、迅速になされていることも投資家の不安心理を和らげさせた。
新型ウイルスが発生した武漢市では、現地時間23日午前10時より、航空機の出発便や市外に向かう列車の運行を停止する措置がとられた。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として動意を欠く展開か。春節(旧正月)による大型連休があすからスタートするため、投資家の様子見スタンスが強まりそうだ(本土市場は24〜30日、香港市場は24日後場〜28日が休場)。また、新型ウイルス肺炎の過度な警戒感は薄らいでいるとはいえ、事態が収束したとはいえず、依然として不透明感がくすぶっていることも買い手控え要因として意識されよう。
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