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2018/07/03 08:47

売り先行か、休場中の本土株安が逆風 無料記事

◆連休明け3日の香港マーケットは、休場中の本土株安が嫌気される展開か。
 外部環境はややポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.2%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高とそろって3日続伸した。アジアや欧州の株安を嫌気して売りが先行したものの、終盤に入り買いが優勢となっている。米景気の先行き楽観がプラス。サプライマネジメント協会(ISM)が公表した6月の非製造業景況感指数は前月の58.7から60.2に上昇し、市場予想(58.5)を上回って拡大した。
 一方、中国国内の環境はネガティブ。2日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.5%安と急反落し、約2年4カ月ぶりの安値水準に達した。米中貿易摩擦の警戒感や、人民元安の進行が改めて売り材料視される。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、人民元の対米ドル基準値を小幅ながら元高・ドル安に設定したものの、上海外国為替市場では元安の勢いが止まらず、一時8カ月ぶりの安値を付けた(3日朝方は一時11カ月ぶり安値)。中国指標の低下もマイナス。先週末に公表された6月の製造業PMIは、予想(51.6)を下回る51.5だった。
 こうした内外環境の下、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられよう。休場中の本土株安や、人民元安の進行が嫌気されそうだ。
 本土マーケットも上値の重い展開か。前日の下げが急だったこともあり、自律反発狙いの買いは期待されるものの、投資家心理が悪化している状況だ。


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