2024/09/26 08:47
上値の重い展開か、売り圧力を意識
◆26日の香港マーケットは、売り圧力意識で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は中立。25日の米株市場は、高値警戒感が強まる中でまちまちの展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%安と5日ぶりに反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.04%高と小幅ながら3日続伸している。米連邦準備理事会(FRB)が利下げを継続するとの観測は支えとなったものの、NYダウは前日まで4日連続で史上最高値を更新していただけに、いったん利益を確定する動きが優勢となった。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も前日まで最高値を更新していたが、0.2%安と3日ぶりに反落している。また、米国は週内に、新規失業保険申請件数(週間)や8月の米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)、9月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)などが報告されることも買い手控え要因として意識された。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は2.8%安と反落した。主要な香港との重複上場銘柄では、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)が4.9%安、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK、TCOM/NASDAQ)が3.7%安、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が2.5%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ)が2.0%安などと値を下げている。
資源相場に関しては、NY商品市場でWTI原油先物が2.6%安と急反落する一方、金先物価格は連日で最高値を更新している。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品がまちまちで推移した。
内部環境は安定的。中国当局は今年の経済成長目標(5.0%前後)達成のため、追加の景気刺激策を集中して打ち出している。中国人民銀行(中央銀行)など主要な金融当局が24日、共同で記者会見し、預金準備率を近く引き下げることや既存住宅ローン金利の引き下げ、株式相場の安定策、国内6大商業銀行の資本増強など広範な金融支援策を明らかにした。そのほか、25日までに、雇用促進に向けた指針や極貧層に対する現金給付なども発表されている。
ただ、景気懸念も根強い。経済協力開発機構(OECD)は25日、中国の経済成長率予測について、今年の4.9%から来年は4.5%に減速するとの見通しを発表した。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の追加刺激策は引き続き好感されそうだが、指数はこのところ急ピッチに上昇していたこともあり、利食い売り圧力も高まっている(前日のハンセン指数は4カ月ぶり高値、上海総合指数は1カ月半ぶり高値)。また、来週は国慶節の大型連休が始まることも模様眺めのスタンスにつながりそうだ(中国本土は10月1〜7日が休場、香港は1日が休場)。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は中立。25日の米株市場は、高値警戒感が強まる中でまちまちの展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%安と5日ぶりに反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.04%高と小幅ながら3日続伸している。米連邦準備理事会(FRB)が利下げを継続するとの観測は支えとなったものの、NYダウは前日まで4日連続で史上最高値を更新していただけに、いったん利益を確定する動きが優勢となった。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も前日まで最高値を更新していたが、0.2%安と3日ぶりに反落している。また、米国は週内に、新規失業保険申請件数(週間)や8月の米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)、9月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)などが報告されることも買い手控え要因として意識された。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は2.8%安と反落した。主要な香港との重複上場銘柄では、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)が4.9%安、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK、TCOM/NASDAQ)が3.7%安、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が2.5%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ)が2.0%安などと値を下げている。
資源相場に関しては、NY商品市場でWTI原油先物が2.6%安と急反落する一方、金先物価格は連日で最高値を更新している。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品がまちまちで推移した。
内部環境は安定的。中国当局は今年の経済成長目標(5.0%前後)達成のため、追加の景気刺激策を集中して打ち出している。中国人民銀行(中央銀行)など主要な金融当局が24日、共同で記者会見し、預金準備率を近く引き下げることや既存住宅ローン金利の引き下げ、株式相場の安定策、国内6大商業銀行の資本増強など広範な金融支援策を明らかにした。そのほか、25日までに、雇用促進に向けた指針や極貧層に対する現金給付なども発表されている。
ただ、景気懸念も根強い。経済協力開発機構(OECD)は25日、中国の経済成長率予測について、今年の4.9%から来年は4.5%に減速するとの見通しを発表した。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の追加刺激策は引き続き好感されそうだが、指数はこのところ急ピッチに上昇していたこともあり、利食い売り圧力も高まっている(前日のハンセン指数は4カ月ぶり高値、上海総合指数は1カ月半ぶり高値)。また、来週は国慶節の大型連休が始まることも模様眺めのスタンスにつながりそうだ(中国本土は10月1〜7日が休場、香港は1日が休場)。
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