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2024/06/27 08:37

神経質な値動きか、米中指標が気がかり 無料記事

◆27日の香港マーケットは、米中の指標発表前に神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。26日の米株市場は、ハイテク株に見直し買いが続き、全体相場を支える展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.04%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.49%高と続伸している。アナリストの強気見通しを受け、アマゾン株が3.9%上昇した。時価総額が初めて2兆米ドル(約320兆円)を突破。物流網の改善により、ネット通販事業の利益率も拡大すると分析された。また、人工知能(AI)市場の拡大を追い風に、同社のクラウド事業は再加速している。ただ、上値は限定された。米国では27日に第1四半期の実質GDP(確報値)、28日に5月の米個人消費支出(PCE)物価指数など重要指標が公表される。また、11月の米大統領選に向け、候補者のバイデン米大統領とトランプ前大統領が27日、討論会に臨むことも気がかりだ。
 一方、内部環境はやや不透明。人民元安の進行がマイナス材料だ。25日の上海外国為替市場では、対米ドルの人民元が9日続落し、一時、約7カ月半ぶりの元安水準を付けている。中国本土からの資金流出が警戒される状況だ。なお、中国では27日に5月の工業企業利益、30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が発表される。4月の工業企業利益は前年同月比4.0%増となり、3月の3.5%減から一転してプラスに浮上した。プラス成長が継続するかが焦点だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米ハイテク株高は支えになりそうだが、米中の指標発表が気がかり材料となる。また、人民元の動向にも注意が必要だ。


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