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2024/06/19 08:43

買い先行か、米利下げ期待が支えに 無料記事

◆19日の香港マーケットは、米利下げ期待を手がかりに買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。18日の米株市場は、早期の米利下げ期待で買われる展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.15%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が小幅ながら0.03%高と7日続伸している。ナスダック指数は連日で史上最高値を更新。ほか、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数が0.25%上昇し、連日で最高値を切り上げている。消費指標の軟化を受け、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動きやすくなるとの見方が広がった。5月の米小売売上高は予想を下回り、4月分が下方修正されている。景気を支えるため、FRBは9月に前倒しで利下げするとの観測が強まった。米債券市場では、米10年債利回りが再び低下している。個別では、人工知能(AI)ブームを追い風に、半導体のエヌビディアが3.5%高。時価総額が約3兆3352億米ドルに達し、マイクロソフト(約3兆3173億米ドル)を抜いて初めて世界1位に浮上した。
 一方、中国本土に目立った手がかりは乏しい。これまでに公表された中国経済指標は、金融や投資、不動産などが弱い内容となる半面、小売統計は大幅に改善するなど、強弱感が分かれる内容だった。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行しそうだ。中国発の新規材料に乏しい中、米利下げ期待の高まりが好感されよう。ただ、中国と西側諸国の対立に緩和の兆しはなく、相場の重しとなる可能性もあるので注意したい。


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