2024/08/16 08:56
しっかりか、米株高が支えに
◆16日の香港マーケットは、米株高を支えにしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。15日の米株市場は、米消費の改善で投資家のリスク選好が高まる展開だった。主要指標のNYダウが前日比1.4%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.3%高と6日続伸している。7月の米小売売上高は前月比1.0%増となり、市場予想(0.4%増)を大幅に上回った。また、米小売り大手のウォルマートが公表した5〜7月期決算では、売上高と1株利益が予想を上回っている(同社株は6.6%高)。米経済をけん引する個人消費が活況だったことを受け、米景気の減速懸念も薄らいだ。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.7%上昇した。主要な香港との重複上場銘柄では、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ) が4.3%高、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)が2.8%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が2.4%高、ビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が2.1%高などと値を上げている。Eコマース中国大手の京東集団については、4〜6月期決算の92%増益が好感された。ただ、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK、BABA/NYSE)4〜6月期決算は29%減益とさえず、株価は0.1%高にとどまっている。
一方、内部的には、中国経済対策の期待感が強まる状況だ。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁は15日、詳細には触れなかったものの、下半期の経済成長を支えるため、新たな政策を準備していると述べた。人民銀は先週までリバースレポを通じた資金供給を抑えていたが、今週に入り、再び厚めの供給に舵を切っている。
そのほか、前日に発表された7月の経済指標では、不動産関連の統計が弱かったものの、注目度の高かった小売売上高は市場予想を上回った。市場の一部からは、内需が持ち直しの兆しを見せているとの声も聞かれた。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした値動きか。米株の大幅続伸が好感されそうだ。また、業績動向に着目した物色も継続しよう。
なお、香港マーケットでは決算シーズンが本格化している。きょう16日は香港中華煤気(3/HK)や中興通訊(763/HK)、金沙中国(1928/HK)、週明け19日は華潤ビールHD(291/HK)や中国建築国際集団(3311/HK)、20日は中国電信(728/HK)や快手科技(1024/HK)、舜宇光学科技(2382/HK)、小鵬汽車(9868/HK)、21日は恒基兆業地産(12/HK)や吉利汽車HD(175/HK)、石薬集団(1093/HK)、小米集団(1810/HK)、薬明生物技術(2269/HK)、22日は華晨中国汽車HD(1114/HK)やAIAグループ(1299/HK)、瑞声科技HD(2018/HK)、中国平安保険(2318/HK)、百度集団(9888/HK)、網易(9999/HK)などが中間決算を発表する。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。15日の米株市場は、米消費の改善で投資家のリスク選好が高まる展開だった。主要指標のNYダウが前日比1.4%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.3%高と6日続伸している。7月の米小売売上高は前月比1.0%増となり、市場予想(0.4%増)を大幅に上回った。また、米小売り大手のウォルマートが公表した5〜7月期決算では、売上高と1株利益が予想を上回っている(同社株は6.6%高)。米経済をけん引する個人消費が活況だったことを受け、米景気の減速懸念も薄らいだ。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.7%上昇した。主要な香港との重複上場銘柄では、京東集団(JDドットコム:9618/HK、JD:NASDAQ) が4.3%高、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)が2.8%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)が2.4%高、ビリビリ(9626/HK、BILI/NASDAQ)が2.1%高などと値を上げている。Eコマース中国大手の京東集団については、4〜6月期決算の92%増益が好感された。ただ、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK、BABA/NYSE)4〜6月期決算は29%減益とさえず、株価は0.1%高にとどまっている。
一方、内部的には、中国経済対策の期待感が強まる状況だ。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁は15日、詳細には触れなかったものの、下半期の経済成長を支えるため、新たな政策を準備していると述べた。人民銀は先週までリバースレポを通じた資金供給を抑えていたが、今週に入り、再び厚めの供給に舵を切っている。
そのほか、前日に発表された7月の経済指標では、不動産関連の統計が弱かったものの、注目度の高かった小売売上高は市場予想を上回った。市場の一部からは、内需が持ち直しの兆しを見せているとの声も聞かれた。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした値動きか。米株の大幅続伸が好感されそうだ。また、業績動向に着目した物色も継続しよう。
なお、香港マーケットでは決算シーズンが本格化している。きょう16日は香港中華煤気(3/HK)や中興通訊(763/HK)、金沙中国(1928/HK)、週明け19日は華潤ビールHD(291/HK)や中国建築国際集団(3311/HK)、20日は中国電信(728/HK)や快手科技(1024/HK)、舜宇光学科技(2382/HK)、小鵬汽車(9868/HK)、21日は恒基兆業地産(12/HK)や吉利汽車HD(175/HK)、石薬集団(1093/HK)、小米集団(1810/HK)、薬明生物技術(2269/HK)、22日は華晨中国汽車HD(1114/HK)やAIAグループ(1299/HK)、瑞声科技HD(2018/HK)、中国平安保険(2318/HK)、百度集団(9888/HK)、網易(9999/HK)などが中間決算を発表する。
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