2024/06/25 08:53
下値の堅い展開か、中国の政策期待が支えに
◆25日の香港マーケットは、中国の政策期待を支えに下値の堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は中立。24日の米株市場は、景気敏感株やディフェンシブ株が買われたが、ハイテク売りが続き、方向感のない展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%高と5日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.1%安と3日続落している。景気敏感株やディフェンシブ株などは、今月の上昇相場で相対的に出遅れ感が強いと指摘された。半面、これまで相場をけん引していた半導体のエヌビディアは利益確定売りが続き、ハイテク株全体の重しとなっている。
一方、ADR(米国預託証券)上場する中国銘柄はしっかり。中国企業のADRで構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)が1.2%上昇している。蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)や理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)など新興EV(電気自動車)が買われた。
内部的には政策期待が高まる。中国の李強・首相は25日、同日開催する夏季ダボス会議で演説する予定だ(会期は27日まで)。2023年の演説では、中国経済の見通しに自信を示し、内需拡大の方針を強調している。
なお、中国では今週27日に5月の工業企業利益、30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが公表される予定だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。上海総合指数は前日まで4日続落し、約4カ月ぶりの安値を付けるなど値ごろ感も強まっている。中国と西側諸国の対立や、人民元安の進行など懸念材料はあるものの、中国の政策期待を支えに買い戻しが入りそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は中立。24日の米株市場は、景気敏感株やディフェンシブ株が買われたが、ハイテク売りが続き、方向感のない展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.7%高と5日続伸する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.1%安と3日続落している。景気敏感株やディフェンシブ株などは、今月の上昇相場で相対的に出遅れ感が強いと指摘された。半面、これまで相場をけん引していた半導体のエヌビディアは利益確定売りが続き、ハイテク株全体の重しとなっている。
一方、ADR(米国預託証券)上場する中国銘柄はしっかり。中国企業のADRで構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)が1.2%上昇している。蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)や理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)など新興EV(電気自動車)が買われた。
内部的には政策期待が高まる。中国の李強・首相は25日、同日開催する夏季ダボス会議で演説する予定だ(会期は27日まで)。2023年の演説では、中国経済の見通しに自信を示し、内需拡大の方針を強調している。
なお、中国では今週27日に5月の工業企業利益、30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが公表される予定だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。上海総合指数は前日まで4日続落し、約4カ月ぶりの安値を付けるなど値ごろ感も強まっている。中国と西側諸国の対立や、人民元安の進行など懸念材料はあるものの、中国の政策期待を支えに買い戻しが入りそうだ。
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