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2024/07/29 08:44

買い先行か、内外環境が改善 無料記事

◆週明け29日の香港マーケットは、内外環境の改善で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。26日の米株市場は、インフレ懸念の後退が投資家心理を上向かせる展開だった。主要指標のNYダウが前日比1.6%高と続伸、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%高と4日ぶりに反発している。米商務省が公表した6月の(食品とエネルギーを除く)米個人消費支出(PCE)コア価格指数は0.2%上昇にとどまり、市場予想に一致した。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とするPCEが予想通りの結果となったことで、FRBは9月に利下げ開始するとの観測が改めて強まっている。米債券市場では、米10年債利回りの低下が続いた。
 内部環境も悪くない。27日に公表された6月の工業企業利益は前年同月比で3.6%増となり、5月の0.7%増から伸びが大幅に加速している。足元では内需不振を示す経済指標の発表が目立っていただけに、景気懸念がひとまず薄らぐ状況だ。また、中国当局は景気浮揚に向け、経済対策を強めている。
 なお、中国では今週、中央政治局会議が開催されるほか、7月31日に7月の中国PMI(国家統計局などが集計)が公表される予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行しそうだ。米中の関係悪化など不安材料はあるが、米利下げ観測の高まりや、中国経済の過度な先行き不安後退が支えだ。中国経済対策の期待感が強まる中、政策で恩恵を受けやすい銘柄を物色する動きも継続しよう。


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