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2024/12/24 08:42

様子見ムードで上値の重い展開か、香港は短縮取引 無料記事

◆24日の香港マーケットは、休場前の様子見で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。23日の米株市場は、半導体株の見直し買いが全体相場を支える展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.2%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高と続伸している。年末に向かい、今年の相場をけん引していた半導体株に改めて買いが入った。AI(人工知能)ブームが続くと期待されている。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.1%上昇。主要株価指数をアウトパフォームしている。また、市場関係者の間からは、サンタクロース・ラリー(クリスマス後の年末年始に株価が上昇しやすいというアノマリー)が始まるとの声も聞かれた。ただ、米景気の減速懸念でNYダウは安く推移する場面もみられている。23日午前に公表された12月の米消費者信頼感指数は予想を下回り、11月の米新築住宅販売件数も予想に届かなかった。
 中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.9%高と続伸した。主要な香港との重複上場銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK、BABA/NYSE)が3.5%高、百度(バイドゥ:9888/HK、BIDU/NASDAQ)が3.1%高、理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)が2.3%高と上げが目立っている。
 商品相場は、WTI原油先物が0.3%安と反落し、金先物も0.6%安と反落。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品がまちまちだった。
 内部環境はやや不透明。人民元相場の軟調が気がかりだ。中国人民銀行(中央銀行)は23日、人民元レートの対米ドル基準値を2日続けて元高方向に設定したものの、外国為替市場では再び元安が進み、19日に付けた約13カ月ぶりの低水準に接近している。また、香港市場はクリスマスできょう午後から26日まで休場。年末に向かい、マーケットは様子見ムードも漂いつつある。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の金融緩和に対する期待は支えになりそうだが、香港はきょうの午後から休場となるため、積極的な売買が手控えられる可能性がある。本土市場は資金流出の警戒感が重荷だ。また、米国の対中圧力も不安材料。バイデン米政権は23日、中国が輸出する非先端の「レガシー半導体」について、不当廉売などに関する調査を始めたと発表した。


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