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2024/09/03 08:40

神経質な値動きか、新規材料に乏しく 無料記事

◆3日の香港マーケットは、材料不足で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境に目立った手がかりはない。2日の米市場は、レーバーデーの祝日で株や商品が休場だったが、場が開いていた欧州市場はまちまちの展開だった。ドイツのDAX指数は0.1%高と小反発し、小幅ながら史上最高値を更新する一方、英国のFTSE100指数は0.2%下げている。ほか、ロンドン金属取引所(LME)では、銅やニッケルなどの先物価格が軟調だった。また、米国では今週、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策判断で重要視する経済指標が相次ぐ。3日にISM製造業景気指数、5日にADP全米雇用リポート、6日に雇用統計などだ。
 内部環境は不透明。中国の景気懸念がくすぶっている。中国国家統計局が8月31日に公表した8月の購買担当者景気指数(PMI)は、非製造業PMIが小幅ながら前月から上昇したものの、製造業PMIは改善見通しに反し前月から低下した。6カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。2日に発表された8月の財新中国製造業PMI(民間集計)は上振れたものの、景気懸念を払しょくさせるほどではなかった。ただ、経済対策の期待は高まる。政府は今年のGDP成長目標を「5.0%前後」に設定しているだけに、目標達成には財政出動など一段の支援策が必要だとの見方だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。新規の取引材料に乏しい中、様子見ムードが支配的となりそうだ。


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