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2024/07/05 08:41

神経質な値動きか、米中の指標発表が気がかり 無料記事

◆5日の香港マーケットは、内外の指標発表を前に神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。4日の米株市場は独立記念日で休場だったが、場が開いていた欧州市場では主要株式指数が軒並み上昇している(独DAXは0.4%高、英FTSE100は0.9%高、仏CAC40は0.8%高など)。軟調な米経済指標の結果を受け、米利下げ観測が強まったことなどを材料視した。また、米国で5日夜(日本時間)公表される6月の雇用統計に関しては、雇用者数と賃金の伸びが鈍化すると予想されている。軟化が確認できた場合、米連邦準備理事会(FRB)は年内の利下げ回数を増やす可能性もありそうだ。
 他方、中国と西側諸国の対立は不安材料。欧州連合(EU)は4日、予定通り、5日から中国製の電気自動車(EV)に追加関税を暫定的に賦課すると発表した。中国は報復措置に乗り出している。
 一方、内部環境に新規材料は乏しい。依然として、経済対策の期待感と内需不振の警戒感が交錯する状況だ。また、目先は相場に影響を与えるような経済指標の発表も少ない。予定では、10日に6月の物価統計、12日に6月の貿易統計、15日に6月の小売売上高や鉱工業生産などと第2四半期のGDP成長率、15日までに6月の金融統計が公表される。そのほか、中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は、15〜18日に開かれる予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、今夜の米雇用統計や、中国で来週半ばから集中する経済指標の内容が気がかり材料となる。


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