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2024/06/26 08:50

上値の重い展開か、人民元安進行を懸念 無料記事

◆26日の香港マーケットは、人民元安の進行を懸念し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は中立。25日の米株市場は、全体として方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.8%安と6日ぶりに反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.3%高と4日ぶりに反発している。米景気の減速懸念や金融政策の不透明感が消費関連株などの重しとなった。6月のリッチモンド連銀製造業指数はマイナス10となり、前月(ゼロ)から予想(マイナス2)以上に悪化している。また、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は25日、「政策金利はしばらく据え置くことが必要」とした上で、「インフレ動向によっては利上げの可能性もある」と述べた。他方、このところ下落が続いた半導体のエヌビディアは6.8%高と急反発。ブローカーの強気見通しなどもあり、見直し買いが膨らんだ。ハイテク株全体をけん引している。なお、米国では27日に第1四半期の実質GDP(確報値)、28日に5月の米個人消費支出(PCE)物価指数など重要指標が公表される予定だ。
 一方、内部環境はややネガティブ。中国の経済対策に対する期待感は根強いものの、人民元安の進行がマイナス材料だ。25日の上海外国為替市場では、対米ドルの人民元が8日続落している。中国本土からの資金流出も警戒される状況だ。なお、中国では27日に5月の工業企業利益、30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが発表される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、人民元安の進行が投資家心理を悪化させている。また、中国と西側諸国の対立も引き続き不安材料として意識されよう。


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